「健闘」って、なんだろう。
支持率は「40%を割るかもしれない」と言われた自民党が47%で「健闘」と報じられる。
対米関税は「25%を課される」と懸念されたが、市場開放と80兆円の投資で15%に抑え、「健闘した」と評価される。
たしかに、危機的な予測よりはマシだったのかもしれない。
でも、「敗北」や「妥協」ではなく「健闘」という言葉が使われるたび、
誰が、どこで、どれだけハードルを下げていたのかが気になる。
数字を見ても感情は動かない。
だからこそ、「健闘」という言葉は便利なのだ。
本当は負けているかもしれないのに、「よくやった」に変えてくれる。
「健闘」――
それは、事前にハードルを下げておけば、
どんな結果でも褒め言葉に変えられる魔法のワード。

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