松原充久的ココロ

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おっぱいコーヒー 899

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おっぱいコーヒー 899
バブル三ノ宮

1990年、バブルの最後の灯りが
三ノ宮の夜にまだ残っていた頃。

仕事を終えた飲み屋のママたちが、
化粧を直すでもなく、
強がるでもなく、
ふっと立ち寄るバーがあった。

名前は「場末」。

でも扉を開けると、
そこは思ったよりずっと華やかで、
グラスの音も、笑い声も、
少しだけ景気が良かった時代の名残を
まだ信じているようだった。

カウンターにはウイスキーとコーヒー。
ジュークボックスには、
誰かの思い出みたいな曲。

今夜もママたちは乾杯する。
客のためではなく、
自分たちの夜を終わらせるために。

バブルはもう終わりかけていた。
それでも三ノ宮の片隅では、
まだ少しだけ、
夢の泡が消えずに残っていた。

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