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おっぱいコーヒー 1095 金閣寺
美は壊さなければいけない。
なんとも儚く、厄介な感性だ。
ただ美しいと眺めていられたら、
きっと小説にはならない。
手の届かない美が、
いつしか自分を拒むものに見えてくる。
三島由紀夫が『金閣寺』を書き上げる、
その脳内を想像してみる。
池に映る金色の静寂。
原稿用紙の上では、もう炎が揺れている。
一文字ずつ、美を描き、
一文字ずつ、逃げ道を塞いでいく。
ここで飲むコーヒーは濃く、苦い。
カフェインが覚醒させるのは、
眠気の向こうに隠していた執着かもしれない。
金閣は美しい。
コーヒーが冷めても、
それがどうにも気に入らない。
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