おっぱいコーヒー No.277 『白と青のあいだ（アイス）』 エーゲ海の光は、 白い壁と青い屋根を、くっきりと切り取る。 ミコノス島の小さなカフェのテラス。 Miss J2は、氷の音が涼しいアイスコーヒーを手に、 陽射しの中でゆっくりと腰を…

おっぱいコーヒー No.277
『白と青のあいだ（アイス）』

エーゲ海の光は、
白い壁と青い屋根を、くっきりと切り取る。

ミコノス島の小さなカフェのテラス。
Miss J2は、氷の音が涼しいアイスコーヒーを手に、
陽射しの中でゆっくりと腰をかける。

金髪に混じる黒い根元が、
海風にふわりと揺れ、
青いカラコンと、指先のブルーネイルが
海と空の境目に溶け込む。

胸元をかすめるのは、潮とジャスミンの匂い。
——冷たいのはコーヒーだけじゃない。

ひと口。
遠くに停泊する白いヨットが、
光を弾いてきらりと瞬いた。

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