おっぱいコーヒー 650 海が見える 年代も場所もあやふや。 ここが地中海なのか、南米のどこかなのか、 あるいは日本の忘れられた港町なのかもわからない。 乾いた空気。 潮の匂いはあるのに、湿気はない。 白く焼けた壁、ひび割れたコンクリート、 遠くに揺れ… m2matu 2026.03.03
おっぱいコーヒー 649 テロリスト 極右とか、思想とか、崇拝とか。 言葉だけが独り歩きして、 ただコーヒーを飲んでいるだけの3人が “危険”と判断される夜。 国を憂う気持ちはある。 歴史を語ることもある。 三島を読むこともある。 でも今この瞬間、… m2matu 2026.03.02
おっぱいコーヒー 648 アパートメント 昭和の匂いがまだ抜けない、 階段が少し軋む二階のアパート。 ベランダには色褪せた洗濯バサミ、 タオル、Tシャツ、ちょっと伸びたキャミソール。 生活感は一級品。 下町の風が、洗剤の香りと一緒に通り抜ける。 六畳… m2matu 2026.03.02
おっぱいコーヒー 647 西成 バハマみたいな青空はないけれど、 ここにも確かに“南国”はある。 大阪・西成。 湿った路地、錆びた看板、 生活の匂いがそのまま風になっている街。 整ってなんかいない。 映えもしない。 でも、生き様はむき出しだ。 日雇… m2matu 2026.03.02
おっぱいコーヒー 646 スパイ あまり目立つと、スパイとしては失格だ。 ──理屈では。 昭和の古いアパート。 ブレーカーは30Aがせいぜい。 なのに50アンペア契約。 深夜にだけ電気が跳ね上がる。 エスプレッソマシン? それとも暗号通信機? リア… m2matu 2026.03.02
おっぱいコーヒー 645 アパート たぶん1980年代。 たぶん下北沢。 たぶん20代。 六畳一間の古いアパート。 壁は少し黄ばんで、窓の外には洗濯物。 まだ昼下がりの光が、安いカーテンを透かして差し込む。 質素に、堅実に。 派手な夜の顔とは違う、素… m2matu 2026.03.02
おっぱいコーヒー 644 ホルムズ海峡 世界の喉元、 ホルムズ海峡 が封鎖された。 巨大タンカーは立ち止まり、 コンテナ船は針路を変える。 地図の上では細い線でも、 そこが止まれば世界は軋む。 喜望峰を回る長い航海。 時間も燃料も、そして不安も積み増… m2matu 2026.03.02
おっぱいコーヒー 643 下関港 潮の匂いがまだ残る昼下がりの下関港。 空は明るいのに、なぜか空気だけが少しだけ艶っぽい。 癒し系であり、 でも確実に“いやらし系”でもあるお姉さん。 白いカップに、 ゆっくりとミルクを落としていく。 ハートでもチュー… m2matu 2026.03.02
おっぱいコーヒー 642 三島由紀夫 生と死を真正面から見つめた作家、 三島由紀夫。 その美学は、 肉体と精神、瞬間と永遠、言葉と行為の緊張の上に成り立っていた。 ――もし、彼の記念館の静寂な空間に 一杯のコーヒーがあったなら。 ⸻ 白い壁に差し… m2matu 2026.03.02